この日も早朝から電車を乗り継ぎ、はるばる神戸からやってきた。
駅からさらに、バスに乗り換えて、会社の商品を保管している倉庫へと向かうのだが、そんな朝のバス停での待ち時間のこと。
何気なく隣の駅舎を眺めた時に、見慣れぬ看板があるのに気付いた。
看板には「CURRY STATION カレーの停車駅」とある。
あれ?
こんなところにカレー店あったっけ。
気になったが、バスがやってきたので、その場を後にした。
さて、夕方。
倉庫での仕事が、想定外な肉体労働になってしまい、クタクタ状態で八戸ノ里駅に戻ってきた。
時刻は17時過ぎ。この時間であれば、もう直帰しよう。
そして、帰る前に、気になるカレーを食べよう。
さて、その「カレーの停車駅」なるお店は、改札内と駅外、どちらからでも利用できるようになっている。
ドアを開けたところに、券売機がある。オープン記念価格をアピールしている「ジャンボコロッケカレー」、これにしよう。
内部を見渡すと、ファストフード店のようなインテリア。
カレースタンド的な雰囲気のお店なので、すぐにカレーは出てくるかと思いきや、意外と少々待たされる。
その間に店内に置かれていたチラシを手に取る。
なんでも、揚げ物は、注文を受けてから揚げるらしい。ほう、今コロッケを揚げてくれているのだな。
そして出てきたのが、こちらの一皿。
まずカレーを一口。
うん、甘口だ。かなり甘口。
辛いという感覚はほとんどない。そしてあっさりしている。
尖がったスパイシーさや、濃厚さではなく、軽やか・まろやかな旨味で勝負するタイプ。
でも、こういう滋味に満ちたカレーも好きだ。ルーに息づく甘味を楽しむ。
そして上に乗っかったコロッケは、アッチアチのホックホク。
甘口のルーに、コロッケの組み合わせは、ベストマッチだ。
付け合わせは、セルフの福神漬けを投入。福神漬けは赤ではなく、茶色いタイプだ。このカレーには、渋い茶色のほうがマッチするように思う。
なかなかのボリューム。体力を使った後の胃袋にはうれしい。
この日の疲れをカレーが癒してくれた。
700~800円台のメニューが中心。駅中軽食堂的なお店にしては、ちょっと価格帯が高い気がするな~。
味的には十分リーズナブルなんだけどね。