ついでに、舞鶴から綾部までの20kmほどを軽く走って、今回の自転車旅を終えることにした。
ゆるゆると国道を南下。正午ごろに綾部市街に到達。
とりあえず、町の中心であろうJR綾部駅に向かう。
市街を走っていて思ったが、綾部はとても静かな町だ。
人口8万人ほど。小ぶりで落ち着いた盆地の町。
駅前に出たが、周囲に繁華な雰囲気は全くない。
昼飯を食べようかと思っていたのだが、飲食店もあまりないようだ。
そういえば、駅まで来る途中、ちょい離れた場所に、地元系ショッピングセンターと思しき看板が見えたっけ。そこに行けば気軽に入れる飲食店もあるだろうと考え、そちら向かう。
さて、その場所に到着してみると、交差点を成す道路を境に、小ぶりなショッピングセンター、ホームセンター、家電量販店、ファミレスが寄り添うように集まっていた。
日常生活に密着した商品が、その四ツ辻に、コンパクトにキュッと集まっている感じ。
とりあえず、ショッピングセンターの駐輪場に自転車を停めて、中に入る。大き目の2階建てスーパー、プラス専門店が幾つか、という構成の商業施設だ。
館内表示で、2階に喫茶店があることを知る。軽食もあるのではないか?と期待しつつそちらに向かう。
「喫茶 シュシュ」と書かれた入口看板横のショーケースを見ると、やはりカレーあるね。
連日のサイクリングで、疲れと眠気がじわじわ出てきたので、ここはカレーとアイスコーヒーでシャキッとしようぞ。
窓際の席につき、帰りの電車情報を調べつつ、カレーを待つ。
すると、このあたりの中核都市にしては、電車の本数が想像以上に少ないことが判明。帰りの輪行は時間かかりそうだ。
そんなことをつらつら考えていたところに、カレーとアイスコーヒーが到着。
一口食べてみる。おお、うまいじゃないか。
一言でいえば、見た目通りの味。期待通りの味。
尖ったところのない、真っ正直のストレートな喫茶店カレー。
どちらかというと甘口、しかし甘すぎず。
酸味強すぎず、まろやかな味わい。
小ぶりだが脂身のついたビーフもいい。
疲れた時にはこういうカレーがぴったり。
ほんのりスパイシー、胃袋の底から、じんわりホカホカを体を温めてくれる。
食後のアイスコーヒーを飲み終えたときには、帰りに向けての気力が湧いてきた。