週半ばにぽっかり出現した祝日。
午前中だけでも自転車に乗ろうかと思い立ち、ロードバイクを持ち出した。
ごく近場を走るだけだが、思い付きで、途中からなじみのないルートを選択。
塩屋を西に過ぎたあたりで、山陽電鉄の路線下をくぐり、ジェームス山方面に向かった。
すると、いきなり結構な斜度の坂が始まった。登りとは知っていたが、実際に自転車で走ると、意外なほどパンチが効いている。フウフウ。
さて、「ジェームス山」というと、Wikipediaには以下のような説明がある。
「兵庫県神戸市垂水区青山台・塩屋町付近を指す通称地名である。須磨離宮公園周辺とともに神戸市西部を代表する高級住宅街として名高い。明治時代にかけて移住したアメリカ人やイギリス人の多数の洋館が残ることで知られ、大阪湾(明石海峡、淡路島)を見下ろす高台に位置する。サマセット・モームの短編小説集『コスモポリタンズ』の一小説である「困ったときの友は真の友(A friend in need is a friend indeed)」に、塩屋カントリークラブなど今もジェームス山に残る名門クラブが描かれている」
▼ 引用元 Wikipedia記事
住宅地の通称名称とはいうが・・・・この坂、フウフウ・・標高は低いとはいえ、十分「山」だよ。フウフウ・・。
フウフウ言いながら「山」を登り切り、そして下って名谷あたりをぐるっと回る。そこから丘を越え戻り、友が丘を経由して、須磨離宮公園方面へと向かった。
すると、途中の交差点で、こんな建設現場の風景に行き当たった。
そういえば、オリックスがこのあたりにショッピングモールを作るという話を何かで目にしたことがある。それだろうな。
現場に掲げられた横断幕によれば、「ケーズデンキ」と、食品も手広く扱うことで有名なドラッグストア「コスモス」が入るようだ。
しかし、つい先ほど通過した友が丘の幹線道沿いには、関西地場の大型スーパー「マンダイ」がある。ドラッグストアや衣料品店も併設されており、ちょっとしたショッピングセンターとして機能している。
さらにマンダイから幹線道を挟んだ向かいには、大型ディスカウントスーパー「ラ・ムー」まである。ちなみにラ・ムーの横にも大型ドラッグストアが隣接している。
なぜ、オリックスはこんなレッドオーシャンに、新たなショッピングモールを作ろうと考えたのだろうか。謎だ。
そんなことを考えつつ、さらに坂を下っていくと、さらに別のショッピングモールが現れた。
このあたりを走るのは久しぶりとはいえ、いつの間にできたのだろう・・。風景の変化に戸惑う。
しかも、既に営業を開始している。
「ヤマダストアー」というスーパーを核として、ドラッグストア(←またかよ)、さらには回転ずしや100円ショップ、クリーニング店が広い駐車場を取り囲む形で並んでいる。
それにしても「ヤマダストアー」ってのは、なじみがないな。いったいどんなスーパーなのかな。
気になったので、駐輪場に自転車を停め、ヤマダストアー入口に向かう。
中に入ってビックリ、これは完全に高級スーパーってやつだな。自然派、本物志向。当然値段は高い。
せっかく来たので、昼飯用に、推しのオリジナル商品らしい「みたらし団子(3本入り)」と「豚まん(2個入り)」を購入。これだけで千円近くする。
それにしても、こういう高級スーパー、このあたりの市場に馴染むのだろうか。
たしかにジェームス山や須磨離宮公園からもほど近く、周囲一帯は文教地区風の落ち着いたたたずまいの市街がひろがる。とはいえ、芦屋でもあるまいし。
そしてなにより、スーパーやドラッグストア、このあたりに多すぎないか?
上記のオリックスのショッピングモールが完成すれば、オーバーストア必至のように思えるのだが・・
須磨の丘に突如現出した、スーパーとドラッグストアの奇妙な密集風景。
高級住宅街で始まった、つぶしあいバトル。
ま、私が心配してもしょうがないな・・
そう思いなおし、団子と豚まんをバックパックに積めて、再び坂を下るお昼時であった。