ビンディングに全く興味がないわけではない。
しかし、自分のロードバイクの用途が、カレーをはじめとする食べ歩き、買い出しライド、ポタリング、さらには自転車旅といった形なので、自転車を下りても普通に歩ける靴のほうが勝手が良い。そのため、ビンディングペダルには未だ手を出さず、フラットペダル(フラペ)派をきめこんでいる。
さて、フラペであればどんな靴でもよいかというと、そうではない。
個人的には、以下の2点は外せないと思っている。
(1)運動に適した仕様、デザイン
蒸れやすかったり、表皮が固い素材のものは当然向かない。また、スポーティなデザインのほうが、見た目に違和感がない。
(2)靴ひも式でないこと
靴ひもがほどけてチェーンやギアに絡まると危険。
上記(1)(2)の条件を勘案すると、必然的に「靴ひも式でないスニーカー」という選択になってくる。
いや、もちろん、フラペ用のサイクリングシューズなるものが存在することは知っている。
ただ、有名メーカーのフラペ用シューズは価格も高く、安くても1万円ちかく、高いと2~3万円とか、それ以上。
その価格の理由付けなのか、メーカーは「優れたトラクションを発揮」「優れた振動吸収」、果ては「ビンディング並のグリップ力」(←そんなわけないだろ)などの特徴を謳う。
しかし、フラペ踏むのに、そんな高度な機能性とか、いらんやろ。
そういうわけで、普段は靴ひも式ではないスニーカーを、サイクリングシューズとして利用している。
寒い時期を中心にベルクロ止め式のスニーカー、夏場はスリッポン風のスニーカー。
夏場のスリッポンスニーカーは、たまたま手持ちのものを流用したのが始まりだが、履き心地も良く、意外にもペダルによく食いつき、気に入っていた。また、表皮やインナーソールが薄いため、自転車旅で雨にたたられても乾かしやすいメリットもある。
いつしかその靴は自転車専用になったのだが、だいぶくたびれてきた。また、色が黒ではないので、チェーン油の汚れも目立つ。
そこで、夏場のサイクリングシューズを新調しようと思い立ち、ロードバイクで靴のヒラキへと向かった。「日本最大級の靴の品揃え」を誇るあそこなら、自分なりの「フラペシューズ」が見つかるはず。
さて、到着後、スニーカーの売り場の階に向かい、まずはスリッポンのコーナーで物色開始。
さすがヒラキ、想像以上に多数のスリッポンが展示されている。
しかし、最近のスリッポンスニーカーは、かかと部分が踏めるように、そこだけやわらかな素材になっているものが主流。あるいは、かかと部分が低かったり(サンダルに近い形状)。これはアカンなあ。
ペダルを踏む際、下死点から足を引き上げるのに、靴にはしっかりしたかかと部分が必要。また、かかと部分が弱いと、何かの拍子に脱げそうだ。
「思い通りのスリッポンスニーカー、ないな~・・・ないな~」とつぶやきつつ、売り場を彷徨していると、ランニングシューズコーナーに行きついた。
そこで、このシューズを見つけた
仕様的には希望通り。
スリッポン的な形状。通気性のよさそうなメッシュ生地。靴ひもなし(ひも風の飾りは付いているが外れない)、チェーン油の汚れが目立たないブラック。ランニングシューズなので、もちろんかかと部分もしっかりしている。
値段も5千円ほど。
よかよか。
ロードバイクで1時間半以上かけて訪れたかいがあった。
さて、ここまで文章を書いて、いつものように、商品のAmazonリンクを貼ったが・・・靴に関しては、リアル店舗で買った方が良いと思う。
以前、ネット通販でランニングシューズを買って失敗したことがある(なじみのメーカーの品だったので、サイズ確認の上購入したが、微妙にキツかった)。
試し履きしてから買ったほうが、やっぱり無難。
(おまけ)