10月3連休のうち、10月13日(日)~14日(月・祝)の二日間で、近場輪行旅行に出かけた。
旅行の詳細は追って記事にまとめるとして、今回は、その旅行中に食べたカレーの話をば。
13日(日)午前9時ごろ、折りたたみ自転車を手に、私はJR福知山線の篠山口駅に降り立った。
そこから、駅からかなり離れた丹波篠山市の中心街まで、折りたたみ自転車でゆるゆる進む。
この町の中心と言える、篠山城のあたりに出ると、そこにはすでに観光客でにぎわっていた。へ~、丹波篠山って、こんなに観光地色の強い町だったのか。
そんな中心街を見て回ると腹が減ってきたので、あらかじめ目を付けておいた、近隣のこだわりのカレー店に向かった。
ところが! 開店時間ちょい前にお店に到着したものの、入口には既に待ち列がズラリ・・・。観光地の人気店だったんだな~。
私は待ってまで食べることはしないので、後ろ髪ひかれつつも、そのお店を後にした。
まあ、こんなこともあろうかと、もう1件チェックしていたカレー店があるのだ。
そちらのカレー店は、中心街から遠く離れている。そのため、たぶん先ほどのお店のような行列はなかろう・・そう願いつつ、ペダルを踏み踏み、カレーを目指す。
約30分ほど自転車を転がして、そのお店付近に到達した。
しかし、周辺は全くの田園地帯で、そのなかに民家がポツポツあるのみ。本当に、こんなところにカレー店があるのか? GoogleMapが間違えているんじゃないか?
そんな不安を抱きつつ、民家が数件固まっているあたりを訪れると、1件の家の脇に、ガチぽいロードバイクが数台立てかけられているのを発見! おっ、これはサイクリストの立ち寄りスポット、つまり今私が目指しているお店に違いない。
そう考え建物に近づくと、道路わきにひっそりと看板も出ている。よかった~、ここだ。やっと昼メシだ。
ドアを開けて中に入ると、そこにはおっしゃれ~な空間が広がっていた。
白い壁に高い天井、ウッディ調のインテリア・・清潔感のある、スッキリとした店内に見とれる。一瞬、ここが丹波の田んぼの真中であることを忘れそうになる(手元の撮影はOKだが、店内全体の撮影は禁止とのことで、写真でその景色をお見せ出来ないのが残念)。
さて、店内の奥に目をやると、注文カウンターがある。先にこちらで注文し、会計を済ませるシステムのようだ。
食事メニューはごくシンプルで「スパイスカレー」と「シンプルカレー」の2択となっている。スパイスカレーは1200円で、2種合いがけで1400円、3種合いがけで1600円とある。せっかくここまで来たんだもの、3種合いがけを注文。ついでにアイスコーヒーも。しめて二千円オーバー。ま、いいじゃん。
壁付けテーブルに座り、カレーの到着を待つ。
その間、聞くともなしに、先客のローディと、女性マスターの会話を聞く。どうやらローディたちは何度かこのお店に来ているようだ。なんと姫路から、このお店を目指して往復140㎞のライドしているという。ふへ~。
そんなことに感心しているうちに、カレーが到着。
チキン、ポーク、野菜、それぞれの3種カレーの合いがけ。
まずは、存在感のある焼きしし唐から。シャクっと食感。いいね~。
そして、細い繊維状の肉がたくさん入っているチキンカレーから食べ始める。繊維状の肉はスパイスカレーにありがちだが、食べ進むとゴロッとした塊も出てきて、うれしい驚き。
ポークはしっかり煮込まれ、スタンダードながら、奥深い味わい。野菜のカレーは、コロコロした野菜がたっぷり、食べ応えあり。
全般的に、スパイシーで、しっかり酸味の効いたカレー。大人の味わい、といった雰囲気だ。
お皿のあちこちを彩るサラダ野菜もいい仕事している。
最初こそ、各野菜をそれぞれ突っついて食べていたが、食べ進むうちにカレーと混然一体となり、複雑な味になってくる。でも、それがウマい。スパイスカレーのだいご味だ。
供されたスプーンとフォークを駆使して、野菜のひとかけらまで平らげる。
そして、食後のコーヒー。
「氷を溶かしながら飲むと、味わいが変わって楽しめる」とのこと。そんな繊細な味わいなのか。では、ぜひブラックで頂こう。
このブラックのアイスコーヒーがハツグンにおいしかった。
やさしくも香ばしいコーヒー、ほんのわずかに甘味にも似た味わいが感じられる。
先客のローディたちがお店を出た後も、車にのった客がやってきたりと、遠くからでも食べにくる客も多いようだ。
今回、たまたまの流れで、そんな知る人ぞ知る個性的な人気店に出会うことができて、ラッキー。
旅行の思い出として、しっかり心に残るカレーとアイスコーヒーであった。