まったり巡行

自転車もカレーも投資も、まったり、ゆったり。

【神戸カレー】天津楼 【西代】<食べ日:2022年12月17日(土)>

小雨そぼ降る、土曜日の午後1時。私は高速神戸線の西代駅に降り立った。

 

さてと。駅を出たところで、パパっと昼飯を食おうかな。

 

しかし、西代駅は住宅街に位置する、割と地味な地下駅。地上に出ても、駅周りに飲食店は数えるほどしかない。

 

とりあえずスマホを取り出し、いつものようにGoogleMapで「カレー」を検索。

 

すると、おや、「天津楼」なる中華のお店にピンが立ったぞ。さらに、ピン横には「ここのドライカレー650円に魅了されています」とのコメントが表示された。

 

ほうほう。そこまで言うなら、食べておこうじゃないか。

 

駅の地上出口から、歩いて1~2分でお店に到着。

 

 

 

ガラスのタッチ式自動ドアをくぐり、中に入る。四角いテーブル席が5つほどある。隅っこの席につき、さっそくドライカレー大盛を注文。

 

それにしても、町中華で食べるのはずいぶん久しぶりだ。

 

なにせ昼時に外出した時はカレー店ばかり訪れていたからなあ。

 

とはいえ、だ。

 

ここ神戸では、中華店の出すカレーをご当地名物として推す声が、巷の一部に存在している。そして、そのことは私も前から知っている。

 

ただ、これまでブログでカレーの食べレポ記事を書き散らしておきながら、神戸名物(?)「中華カレー」は一度も取り上げてこなかった。

 

べつに明確な意図があって避けていたわけではない。

 

ただ、一見客として中華料理店に入り、いきなり中華関係なさげな「カレー」を注文するのは、はばかられる感が無きにしも非ず・・そんな曖昧な遠慮から、なんとなくノーマークになっていた次第。

 

今日初めての中華カレーだ。

 

ちなみにメニューには普通のカレーライスもあったが、私をこのお店に導いてくれたGoogleMapの啓示に従い、ドライカレーをチョイスした。

 

厨房からうっすらと漂ってくるカレー粉が焦げる匂いを感じつつ、待つことしばし。町中華ドライカレーが目の前に到着

 

 

見た目からして、この中華感。一般的なドライカレーとはチトちがうぞ。


テーブルに直置きされたスプーン先端の紙ナプキンをほどく。突き崩して頂戴と言わんばかりの黄身トロ目玉焼きをあえて避けて、まずはごはん部分のみで食べ進める。

 

ふむ、舌触り、細かく刻まれた具の種類からして、ドライカレーというよりは、カレーチャーハン的な一皿といえる。

 

中華定番の鶏ガラの風味は、カレーに合うねェ~。

 

カレー粉をまとったごはんが、中華鍋で強火で炒られて、香ばしい。

 

それにより、スパイシーさは間違いなく各段にアップしている。

 

もちろん、一緒にでてきた小鉢の中華スープにもよく合う。

 

半ばでとうとう玉子の黄身を崩して味変敢行。さらには、併せてチャーシューにも手を付けて、分厚くコクのある味わいに。

 

大盛とはいえ、パラっとしたチャーハン系の食べごたえなので、あっさりと完食してしまった。

 

町中華のカレー、なかなかに、侮れぬ・・

 

そんな思いを抱きつつ、店外に出た私は、雨の西代に消えた。

 

ドライカレーを食べている間も、コンスタントに常連らしき客が入ってきた。
地元で愛されている中華店といった赴き。

 

【まったり自転車】スプロケットは、外れない 【ピンとキタ!見た!買った】

ある日、ライドから帰ってきて、ロードバイクを自宅内に持ち込もうとした際に異常を感じた。

 

ロードを床面に置いた際、「カチャン」といった感じの、どこか緩んでいるような音がしたのだ。

 

おかしいな・・。

 

緩むと言ったら、タイヤ周りだろうな。

 

「クイックリリースが緩んでいるのかな?」と疑い調べたものの、問題なく固定されていた。

 

再びロードを軽く持ち上げ、そして床に置く。やはり「カチャン」。

 

そこで、よくよく調べると、後輪に若干グラつきがみられることが判明。

 

後輪を外して各部をチェックすると、おや、スプロケットがグラグラしているぞ。

 

ふ~む、スプロケとハブの固定に問題が生じているのだろうか。

 

詳しく状況を確認するため、スプロケを外してみることにした。

 

一応スプロケをホイールから外す工具「スプロケットリムーバー」(以下 リムーバー)は持っている。

 

チェーン付きの工具と、ハブの芯を固定するための工具がペアとなった、例のアレだ。

 


ロードバイクに乗り始めた頃、こういう工具も要るのかな?と思い、なんとなく購入してしまった。

 

チェーンの切れ端が付いた工具(2)のフォルムが面白い。
値段もさして高くないので、つい買ってしまった。

▼ 自分が持っているのはこれ。PWTなるブランド。

 

 

購入した時は、うれしくなり、意味なくスプロケを外したりしたっけ。

 

ついでに、スプロケを分解して、ディグリーザーを使ってピカピカにしてみたりした。

 

まあ、ピカピカにしても、走ればすぐに黒くなってしまう。ほとんど意味がない作業であることに気づき、以降スプロケを外すことは無かった。

 

スマートトレーナーを購入した際に、ちょこっとスプロケの付け外しで利用したことを除けば、リムーバーの活躍機会は皆無。

 

その後は工具箱の中で深い眠りについていた。

 


それが今回、久々の機会、使ってみるか。

 

目覚めよ、リムーバー。

 

写真の工具(2)のチェーンをスプロケに絡ませ、工具(1)でハブが回転しないようガッチリ押さえつける。

 

それぞれの工具のバーが、時計の針でいえば2時と10時くらいの角度になるようにして、両者を下に押す形で回せば、スプロケはなんなく簡単に外れ・・外れ・・外れ・・ないっ!

 

 

ええっ!? こんなに固かったっけ?

 

ずいぶん久しぶりゆえ、手順を間違ったか?

 

そこで、急遽スマホで解説動画を閲覧し、手順をチェック。うむ、やはりやり方は間違っていない。

 

もう一度、同様に工具をセットして、両腕に力を込めて、うりゃっ~! 外れろ~~!!

 

・・しかし、外れない。

 

ええっ、なんだこれ。年単位で外していないので、固着状態になってしまっているのだろうか。

 

その後何度か試すも、スプロケは全く外れる気配なし。

 

結局、自分の手におえず、後輪だけをショップに持ち込んだ。

 

なんか、くやしいなあ・・

 

そして、リムーバーは活躍することなく、再び工具箱の中で、深い眠りについた。

 

スプロケットリムーバーいろいろ。2種類の工具がセットで、2000~3000円程度。

 

▼ チェーン付き工具は、こういう挟むタイプもあるね。チェーンを絡めるだけのタイプよりも、しっかり固定できるのだろうか。

【神戸カレー】珈琲 春秋 Kobe コープ兵庫店 <食べ日:2022年11月26日(土)>

用事がありJR兵庫駅近辺を訪れた際、たまたま小一時間ほどの待ち時間が生じた。

 

時刻は13時。

 

昼飯にカレーでも食べるか。

 

時間に余裕があるので、食事と共にアイスコーヒーでも飲んで、まったりしたい。

 

そう考えると、カレー専門店よりは、軽食を出す喫茶店がベストチョイスかな?

 

そういえば、駅近のCO-OP(コープ神戸)のビル内に喫茶店があったっけ。

 

もしかしたら、カレーもメニューにあるかもしれないな。とりあえず、お店に行ってみるか。

 

駅から徒歩1~2分で、コープ到着。1階の窓に店名「珈琲 春秋」の表示がある。

 

店舗入口はビル外側にはなく、全く目立たない。これまで何度も前を通りつつも、あまり印象に残らず、入店したこともなかった。

 

コープのビルに入り、奥の方に進むと店舗の入口があった。そこにはランチメニューの立て看板があり、「オリジナルカレー セット」の表記もある。よしよし。

 

カレーは3サイズから選べるようで、S:700円/M:800円/L:900円 だそうな。「温泉たまご付き」とある。

 

店内に入り、窓近くの席につく。なかなか重厚感のあるテーブルと椅子だ。昔のちょっと高級風な純喫茶という雰囲気。

 

アイスコーヒーとともに、カレーセットを注文。初見ゆえサイズ感がわからないため、サイズはまんなかの「M」で。

 

コープ併設、昔ながらの喫茶店、ということで「客層はおばちゃん中心だろう」と思っていたが、意外と若い客も多い。昼過ぎなのに、席も結構埋まっている。なかなかの人気じゃないか・・そんなことを考えているうちに、カレーとアイスコーヒーがすぐさま到着。

 

「オリジナルカレー」は、色鮮やかな野菜カレーだ。

 

色とりどりの野菜、そして丸く盛られたごはんのこんもり感がひときわ目を引く。

 

皿は深め、ご飯がこんもり。一般的な感覚では、十二分に大盛クラスと言える。

 

さらに、ルーがなみなみと注がれている。想像以上のボリュームだ。

 

さらには、温泉たまごに加え、サラダも付いているぞ。これで800円はお得だな~。

 

「得した感」にひたりつつ、まずはカレーを一口。

 

ふむ、あっさり志向の素直な味。

 

たっぷりルーの中には、パプリカ、ベビーコーン、ズッキーニなど、野菜がふんだんに仕込まれている。

 

スパイシーさではなく、落ち着いたあじわいで勝負するカレー。それが野菜とマッチしている。

 

スープカレー寄りな雰囲気も感じられる一皿だ(ルーはそこまでサラサラではないが)。

 

カフェメシらしく、ヘルシー&オシャレ感あり。しかし量はガッツリ。

 

お得感に包まれつつ、完食。いやはや、満腹でござる。

 

 

さて。食後のアイスコーヒーをば。

 

濃い色合いのアイスコーヒーに、渋い木目のテーブルが良く似合う。褐色のシロップもクラシカルでイイ感じ。

 

ここでふとメニューブックを見る。「アイス珈琲」420円とある。

 

「瞬間冷却法で作る香り高い芸術品」なるキャッチコピーで紹介されている。ほほう、そこまで言うなら、期待できるぞ。

 

飲んでみると、しっかりしたコーヒーの味わい。喫茶店の「ちゃんとした」アイスコーヒーだ。

 

最近だと、スタバをはじめとするチェーン店カフェのアイスコーヒーに慣れてしまっているが、それらとは一線を画す正統派の一杯。

 

後味を引かないカレーが、コーヒーの味を引き立てた。

 

 

満足の小一時間をすごしたのち、お会計のレジへ。

 

PayPayで払おうとスマホを構えたところ、「800円です」と言われる。

 

あ、レジのお姉さん、間違えているよ。

 

「カレーとアイスコーヒーなんですけど」と告げる。800円+420円で、1220円でしょ?

 

すると、お姉さん「ええ、800円です」とのこと。

 

むむっ! どうやら、カレーセットにはアイスコーヒーも含まれていたようだ。

 

するってえと・・800円から、単純計算でアイスコーヒーの420円也を差し引くと・・

 

あの野菜ふんだんな大盛カレーと、サラダ、温泉たまごが・・380円!?

 

値段おかしい!

 

いい意味でおかしい。

 

大満足感につつまれつつ、お店を後にした。

 

調べたところ、「珈琲 春秋」は岡本に本店があり、西宮北口や宝塚等にも店舗が複数あるらしい。ハイソな街志向なのかな? 

【立ち寄りカレー】【大阪】ヨツバカリー 靱本町店 <食べ日:2022年11月14日(月)>

ここ1年ほどテレワーク主体で、時折出社する形で勤務している。


会社の事務所があるのは大阪の淀屋橋肥後橋近辺。

 

しかし、近々事務所が移転することになり、この日は不用品処分のため出社。

 

朝から荷物の搬出、Timesカーシェアで借りた車での運搬、引取り業者への引き渡しなど、そこそこ体力を使った。

 

戻ってきてカーシェアの車を返したのが13時過ぎ。

 

さて、どこかで昼飯を食べよう。

 

会社が引っ越してしまえば、このあたりに来ることもなくなってしまうなあ・・そんな感慨しきり。

 

これまで何年もこの地に通ってきたが、もっぱら昼食は、予め買っておいたパンでササっと済ませてきた。

 

昼休みは株価のチェックおよび売買の貴重な時間なので、それが都合がよかった。

 

しかし、今となれば、もっとこのあたりのカレーを食べ歩いておくべきだったかな~と、少々後悔。

 

ま、いまさら過去を悔いても仕方がない。

 

今、できることと言えば、これからカレーを食べることだ。

 

そう考えてカレーを探すが、目星を付けた店を訪れると、昼時をやや外しているのに待ち列ができていたりして、パス。

 

カレーは好きだが、待ってまで食べようとは思わない。

 

気楽にサクッと食べれてこそカレー。それが私のカレーポリシーだ。

 

「カレー~カレー~♪」とつぶやきつつ、なんとなく南へ歩を進めていると、インドぽいカラーリングの看板が目に入った。

 

インネパ系かと思ったが、近づくとカレースタンド的なお店であった。「ヨツバカリー」というのか。

 

気軽に入って、サクッと食べられそうな店構えがいい。

大阪内で、他でもこの店名と四つ葉のトレードマークは見たことあるが、まだ食べたことがない。ここにしようと決め、お店のドアをくぐる。

 

お出迎えの食券器を見ると、カツカレーが筆頭メニュー扱いだ。

 

今日は体力使ったし、カツカレー、いってみよー!

 

カレースタンド的なお店ゆえ、速攻で出てくるかと思いきや、多少待ち時間あり。カツをその都度揚げているのだろう。これはポイント高いな。

 


そしてやってきたカレーがこちら。

 

ドドンと迫力のカツ。そして、紙ナプキンで先端が包まれたスプーンがクラシカルでいい感じ。

 

ほほう、ごはんの上にキャベツの千切りが敷かれ、その上にカツが鎮座。

 

驚いたことに、和風大根おろしだれも併せて供された。

 

カツの具合をよく見ると、たしかに、短冊に切られたカツは、さらに向かって前後にも二分割されており、前の側のみルーがかかっている。

 

てことは、後列のカツはお好みでおろしダレをかけて食べるという事だな。

 

さて、テーブル上には大き目のアルミ瓶が置かれており、ふたを開けると真っ赤な福神漬けがたっぷり詰まっている。

 

こうまでされると、たっぷり使用せざるを得ないな。

 

福神漬けをたっぷり、たっぷり、ふふふ。褐色オンリーであった皿に華やぎが生まれる。

 

さて、ここまで前段を整えたうえで、おもむろにスプーンをくるむ紙ナプキンを外す。そして一口。

 

ほほう、甘い。

 

けっこうな甘口。

 

大阪甘口カレー文化の系譜だな。

 

サクサクのカツに合うし、たっぷり沿えた福神漬けにもマッチする。

 

そして、カツはカレーに浸したものを食べ、次はおろしダレをかけたものを・・

 

その合間にはキャベツがシャキシャキ。

 

意外と一皿の中に、味のバリエーションが広がっている。

 

その時、フトテーブルの片隅の小瓶が目に入った。辛味スパイスだ。

 

ここで味変も良かろうと思い、ポイポイポイッと振りかける。

 

すると思いのほか味が激変。

 

甘辛辛辛っ。そんな味わいに。

 

これ、かなり強烈な辛味スパイスだな。

 

ちょっとした契機が、大きな変化に。

 

一皿の中にバタフライエフェクトが詰まっていた。

 

【立ち寄りカレー】【掛川】粟ヶ岳 茶草場テラス <食べ日:2022年11月18日(金)>

久々の自転車旅行。

 

旅先で、青空のもと、折りたたみ小径車で山を登る。

 

季節的には晩秋のはずだが、暑い。

 

ふもとで重ね着を減らして正解だったな・・そんなことを考えながら、ゆるゆるマイペースでペダルを踏み続ける。

 

 

 

そこは粟ヶ岳。掛川の北部に位置する。

 

標高は500m以上ある。

 

ヘアピンカーブがつなぐジグザクのダラ坂をひたすら上る。

 

なかなか終わりが見えない。ふうふう。

 

そろそろ勘弁してくれよ・・と思った時に、坂の先がパッと開けて、山頂の電波塔が青空に突き立っているのが見えた。

 

ふおおぉ~、ゴールはすぐそこだ。

 

ここまでずっとサドルにすわって自転車を漕いできたが、山頂施設へは短い急坂があり、そこだけ立ち漕ぎで乗り切る。

 

ほいや~、登り切った~~。

 

山頂はちょっとした広場があり、展望台と思しき施設がある。

 

そちらに向かうと、位置口付近に「OPEN」と書かれた立て看板がひっそりと置かれている。

 

どうやら展望台の1階には、開放的なテラスカフェがあるようだ。

 

立て看板のメニューを見ると、カレーもあるじゃないか。ちょうどお昼時、ここでランチとしよう。

 

カレーは2種類あり、「あわんたけビーフカレー」と「あわんたけ黒カレー」の2種類。前者は辛口の表記がある(おそらく粟ヶ岳は、地元では「あわんたけ」と呼称されているのであろう)。

 

坂を登って体内のエネルギーとともに、気力も枯渇。ここはスパイシーなカレーでガツンと気合を入れて、本日午後のライドに備えたい。

 

そう考えて、ビーフカレーの方を注文。喉もカラカラだったので、何も考えず、いつものようにアイスコーヒーも併せて注文。

 

窓口で注文し、でき上ったら番号で呼ばれて料理を受け取るフードコート方式。

 

さて、待ち時間に席を確保しよう。

 

山の斜面に臨むテラスの端は、とても見晴らしがよい。そこには長ベンチのようなものが設置されている。しかし、その板面には「テーブル」の表記がある。

 

どうやら、テラスの床に座って、その「テーブル」に料理を置くと、大パノラマの景色を楽しみながら、食事を取れるという趣旨なのだろう。

 

その趣向に従い、床に腰掛け、眼下に広がる茶畑と青空を眺めながら番号が呼ばれるのをゆるゆる待つ。

 

テラス内を見回すと、平日なのに、そこそこの人出。休日にはかなり混みあうのだろうな・・そんなことを想像していると番号を呼ばれた。カレーを受け取る。

 

おしゃれな変形皿に盛られたカレー、そしてさらには色鮮やかなサラダが一緒に盛られている。

 

こんなシチュエーションでのカレー、最高だ!

 

なかなかに華やかさのある一皿だ。


さて、まずはカレーを一口。

 

ほむっ! そこそこ辛いぞ。

 

辛口を謳いつつも、それほど辛くないカレーは世に多い。ファミリー層も訪れる観光施設だし、言うほど辛い物は出てこないだろうと高を括っていたが、意表をつかれた。

 

もちろん激辛というほどではない。しかし、しっかり辛口テイストのカレーだ。

 

ヘタった体がスパイシーな刺激を望んでいたので、これは良い方向に裏切られた。

 

サラダを時折一緒にほおばりつつ、ほふほふ食べる。

 

甘味のあるドレッシング、みずみずしいトマト、やさしい味のポテサラが、ピリッとしたカレーといい塩梅。

 

ちなみにサフランぽいライスは、クチナシで炊き上げているらしい。

 

ゆっくり味わいながら食べる。

 

それにしても、ヒルクライム後のカレーって、本当においしい。

 

今回は、山に登ってその場でカレー、しかも景色を楽しみつつ。

 

旅の思い出として、しっかりと記憶にとどめられた一皿となった。

 

一見たんなる展望台に見えるが、柱のような建物の裏側がカフェになっている。

 

(おまけ)

 

山を下り、付近の高台から、先ほどまで居た粟ヶ岳山頂を仰ぎ見る。そこには「茶」の文字が浮かび上がっていた。

 

粟ヶ岳は茶どころ掛川のランドマーク。

 

カレーと一緒に、何も考えず、普段通りアイスコーヒーを注文してしまったが、ここはお茶を注文すべきだったのではないか?

 

ほんと気が回らない人間だな~、私。

 

先ほどのテラスのすぐ下には、大きく茶の文字が・・

 

【まったり自転車】折りたたみ小径車で掛川・御前崎 後編 ~ 海岸風景を堪能、そして焼津にたどり着く <乗り日:2022年11月19日(土)>【ゆるゆる旅行】

一夜明けて、本日も晴天。よしよし。

 

輪行形態でホテルの部屋に持ち込んだ折りたたみ自転車を、チェックアウト後にさっそく展開。

 

そして掛川から一路南下、本日のライドの主目的である御前崎を目指す。

 

予定としては、まず、御前崎市西部に位置する浜岡砂丘を訪れる。その後は海岸沿いを走り、焼津の方に抜けるつもり。

 

このルートをGoogleマップで調べたところ、優に70㎞以上はある。この小径車でそんな長距離走ったことない。

 

当初の予定では、今日はゆるゆる走って、御前崎近辺で適当にもう一泊と考えていた(そのため、金曜日に休みをとり、二泊三日の日程を用意した)。

 

ところがあいにく、明日は朝から雨予報。じゃあ明日はあきらめて、今日のうちに焼津まで走り切るしかないな。

 

御前崎方面は鉄道路線からは遠く、疲れようが、機材トラブルにみまわれようが、輪行エスケープすることはできない。

 

大丈夫かな~。頼むからパンクとかなく、最後まで無事走り切ってくれよ~~。そう自転車に願いながら、掛川の市街を抜ける。

 

 


そこから先は、山間部であったり、田園地帯であったり。のどかな風景が続く。

 

道路状況はまちまち。車道は自転車で走りにくいケースもあるが、わりと「平坦自歩道」のある土地柄なので、危なそうと感じたらそちらに移行。すると、ついついノンビリモードに。

 

しかし、余裕をこいていると、ゴールにたどり着く前に日が暮れる可能性がある。

 

この小径車、なかなか良く走るのだが、さすがにスピードはロードバイクに及ばない。無理に急く必要はないが、気を抜かずに走ろう。

 

また、道迷いによる時間をロスは避けたい。要所でこまめに立ち止まり、スマホ地図でルートを確認しながら進む。

 

そのかいあって、大きなルートミスなし。想定通り10時過ぎに御前崎の市街に到達。

 

コンビニに立ち寄ったり、道の駅を覗いたりした後に、付近にある浜岡砂丘へ。

 

砂丘」なるものを実際に見るのは初めて。どでかい砂浜。雲一つない青空に白砂が映える。

 

写真を撮る角度によって、「灼熱の砂漠」感が出るのが面白い。

 


ちなみに砂丘付近には太平洋岸自転車道が通っている。そのルートにしたがって、浜岡砂丘から御前崎海岸方面へ。

 

西から自転車道が伸びているが、浜岡砂丘でいったん途切れる。その後しばらくは一般道を走行する形になる(案内版イラストの点線の部分)。

軽いアップダウンをこなし、御前崎海岸に到達。

 

御前崎海岸付近は、路面矢印が示す通り、海岸沿いの遊歩道が両面通行型の自転車道を兼ねているようだ。


海岸沿い遊歩道を、絵になる風景を眺めつつ、ゆ~るゆる走る。

 

まさに御前崎岬のイメージ通りの海岸景色。これが見たかった。

 

遊歩道は多少でこぼこ、ところどころ砂が吹き溜まっている。このシチュエーションでは、細タイヤのロードより、普通タイヤの小径車が向いている。今回小径車で来たのは正解だったかな。

 

そして御前崎の最南端に到達。砕け散る波しぶきが降りかかる中、ミニ羊羹でエネルギーを補充。

 

御前崎の最南端モニュメントと自転車を記念撮影。一つの目的は達した。しかし、まだ本日のライドの道半ば。

 

ミニ羊羹を食べ終えると、かえって空腹が意識された。なにせ朝からずっと自転車漕いでるもんね。

 

どこかで昼飯食べようと考えつつ、御前崎岬を後にする。

 

ここまで予定通りの時間経過。食事に要する時間を考慮しても、夕方ごろには焼津に到達できそう。いいペースだ。

 

それにしても、空は雲一つない。ホントに明日は雨なのか?もし夕方に天気予報をチェックして、晴れ予想に変わってくるなら、焼津で一泊してもいいな・・そんなことを考えつつ海岸線沿いを北上。

 

遊歩道が終わった後は一般道を走行。このあたりの車道はとても自転車向き。実際ロード乗りもしばしば見かける。

 

車がそれほど多いわけでもなく、景色もいいし、長いコースが取れるし、休憩場所にも事欠かない。ロードで走るには最高の道路だな~~。

 

この道を見たら、やっぱりロードで走りたかったな・・。そんなことを考えつつ、小径車のペダルを回していると「なぶら市場」なる観光商業施設が目に入った。ここで海鮮物の昼飯食べよう。

 

セルフ形式の大食堂でランチ。釜揚げしらす丼。副菜も充実。デザートの蜜柑もうれしい。その後、お土産コーナーで買い物をしてクロネコ発送。

 

その後、後ろから来るロードにスカスカ抜かれつつ、幹線道をひた走る。このペースなら、なんとか日のあるうちにゴールの焼津にたどり着けそうだ。

 

焼津市に入った後、再び海岸の遊歩道に出る。すると目の前には、夕空の淡いグラデーションを背景にした富士山のシルエットが!

 

16時頃、ようやく焼津の中心街に到達。すると、なにやらお祭りが開催されており、目抜き通りに沿って屋台が並んでいる。

 

かなり大きなお祭りのようで、なかなかの盛況。

 

この晩秋に、何のお祭りだろう。販売されている縁起物がなんだか「えべっさん」ぽいよな・・と思いつつ、町中のお祭りの案内を見ると「焼津西宮神社の宵えびす」とある。

 


ええっ? てことは・・と思いスマホで調べると「焼津西宮神社」の説明として「摂津国武庫郡(兵庫県西宮市)西宮大神宮より勧請」とある。

 


ほへ~、旅先で西宮のえべっさんに出会おうとは。

 


おそらく、江戸時代、廻船の一大拠点であった西宮と、港町の焼津は交流があったんだろうな。

 


お祭りの雑踏の中、慎重に自転車を押し歩きしつつ、焼津駅到着。よっしゃ~、無事走り切った~~。

 

焼津気前にて、本日のライドは無事終了。
70㎞あまりの道程であったが、意外と小径車でも走り切れるもんだ。


さて、気になる明日の天気は・・やはり雨。むしろ降水確率が高まっている。

 


じゃ、帰るか。摂津の国に。

 


焼津は静岡まで近い。JRで静岡に出て、新幹線に乗ればいいね。

 


そうときまれば、輪行形態にトランスフォームだ。

 


夕闇迫る中、チャッチャと自転車を折りたたみつつ、焼津の町に別れを告げた。

 

(おしまい)

 

▼ この日のルート。ほとんど平坦なので、小径車でも無理なく走り切れた。

 

 

【まったり自転車】折りたたみ小径車で掛川御前崎 (全2回+即日メモ) <乗り日:2022年11月18日(金)~19日(日)>
即日メモ: 思うにまかせぬ、久々の自転車旅
Part1: 掛川のラルプ? 粟ヶ岳を登る
Part2: 海岸風景を堪能、そして焼津にたどり着く ★このページ★

【まったり自転車】折りたたみ小径車で掛川・御前崎 前編 ~ 掛川のラルプ? 粟ヶ岳を登る <乗り日:2022年11月18日(金)>【ゆるゆる旅行】

株主優待でもらった宿泊券の使用期限が迫ってきた。久しぶりに、輪行旅行に出かけてみるか。

 

行先はその宿泊券が使えるホテルがある場所に限られる。昨年は同様のシチュエーションで岐阜に出かけたっけ。

 

迷った末、今回は新幹線一本で行ける掛川を選んだ。

 

さて、掛川には何があるのかと調べたところ、なんと「掛川のラルプデュエルズ」の異名を取る(?)粟ヶ岳という山があるそうな。

 

地図で見ると、大きなジグザグが連ならる形で、道路が山頂まで伸びている。これは面白そうだ。初日に登ってみよう。

 

一泊して翌日には、海岸方面に向かって、御前崎のあたりを巡ってみようかな。

 

トータルでそこそこ長い距離を走る、しかもヒルクライム含みのため、当然ながらロードバイクを持っていくつもりであった。

 

ところが、直前になって機材の不調が発覚(後輪ギアのガタつき発生)。急遽、普段使いの折りたたみ小径車に機材変更。

 

 


さて、当日朝。

 

仕事は休みを取得、平日の金曜日。

 

ラッシュアワーを避けるため、かなり早い時間帯に神戸市営地下鉄新神戸駅に向かう。そして、新幹線に乗り換え、掛川には9時AM頃に到着。

 

駅前広場で輪行解除。自転車後部に、ここまで背負ってきた大型のサドルバッグをセット。

 

掛川駅前にて。幸い、天候には恵まれた。
この時点ではやや肌寒かったが、日中は気温が上がりそうだ。

 

購入したペットボトルをケージにさして準備完了。さっそく粟ヶ岳を目指す。

 

事前情報によると粟ヶ岳、標高532mと、そこそこ高い。

 

折りたたみ小径車、しかもでっかいサドルバッグ付きで、登り切れるのか?

 

ま、もしどうしても無理なら適当なところまで登って引き返すか・・そんなことを考えているうちに、幹線道から粟ヶ岳方面へと向かう分岐路にたどり着いた。

 

山方面に向かう分岐路に向かって左折。

 

ここからは道を間違わないように、こまめにスマホを取り出し、Googleマップで位置情報を確認しながら進む。

 

しかし、道を間違った。なぜだ。

 

やたら広々した大規模変電所にたどり着いてしまったりと、迷走の後に、正しいルートに復帰。

 

そこから先、多少のアップダウンはあるものの、それほど登りという感じでもない。

 

これで山登りになってるのかな~と不審に思いつつ車輪を転がしていくと、目の前にぐぐっとそびえたつ山が見えてきた。

 

なるほど、今はまだ山へのアプローチの段階で、ヒルクライムは始まってなかったんだなw

 

山のふもとには「いっぷく処」なる茶屋があり、ここが登山口の拠点になるようだ。

 

いっぷく処の脇にある坂にとりつき、さてヒルクライム開始。

 

その後は、ひたすら登り。ギアを軽くして、シッティングでゆるゆる登る。

 

車道の道なりに進む。まぎらわしい分岐路には道しるべが設置されているので、ルートミスの心配なし。

 

そこそこの斜度がずっと続く。平均8%らしい。

 

つづら折れというよりは、ところどころ急激なヘアピンカーブで切り返しつつ、ダラ坂が続いている感じ(山路の写真はすべて復路、周囲安全確認の上撮影)。

 

普段使い用の折りたたみ小径車にはちょっと負担が重いかな。ハンドルの付け根がガタガタ揺れ、キシキシ鳴る。

 

力を込めるとちょっと危ないかも。こんなところでハンドルが壊れたらえらいこっちゃ。力まず、ゆっくり無理なくを心がけ、ひたすらクランクを回す。

 

高度が上がるにつれて、見晴らしが良くなってくる。山の斜面に茶畑が広がる。

 

山頂に近づくにつれ、車道が狭まってくる。車はすれ違うことができないので、頻繁に退避場所が設けられている。

 

車で登るには難儀なシチュエーションだが、それでもポツポツと車の行き来がある。頂上がちょっとした観光地になっているのだろうな。

 

ここまでオールシッティング・足つきなしで来たので、できれば最後までこれで通したい。

 

車の音が聞こえてきたら、スバヤク道が広めの場所や退避場所に入り、ゆっくり走行しやり過ごす。それを繰り返して、そしてようやく山頂が見えてきた。

 

頂上の施設へ向かう最後の短い急坂だけ、サドルから腰を上げた。ゴールはすぐそこだ!

 

やった~、登り切った~~!

 

本当はバイクラックにロードをかけたかったのだが・・せめて、その下に小径車駐輪。

 

山頂には展望台兼セルフ食堂的な施設「粟ヶ岳 茶草場テラス」があり、そこでランチのカレーを食べつつ、眼前に広がる景色を堪能。

 

▼ 山頂へと続く道と茶草場テラス

 

 

下りはラクラク。ふもとの茶屋まであっさり戻ってきた。

 

その後は粟ヶ岳周辺に広がる、高原状の茶畑エリアを、アップダウンをこなしつつ、ぐるっと巡る。

 

茶畑広がる高台から 粟ヶ岳を望む。山頂近くには「茶」の文字が見える。

 

眼前一帯に広がる茶畑をつらぬく一本道を行く。

 

茶畑高原からくねくね坂を下り、金谷の市街地へと抜ける。

 

そこから大井川にかかる長~い橋を渡って、島田方面を目指す。

 

車道は危ないので、片側設置の自歩道で橋を渡る。それにしても長い橋だ。

 

14時過ぎに島田駅到着。この後、島田の町中をウロウロと見て回る。

 

朝から走り続け、さすがに疲れた。

 

明日も長距離を走行するので、体力を温存したい。

 

そこで、宿のある掛川には、島田駅から電車で帰ることにした。

 

駅前で自転車をパタパタっと折りたたんで、輪行形態に移行。この機動性が折りたたみ小径車の強みだな。

 

(後編に続く)

 

【まったり自転車】折りたたみ小径車で掛川御前崎 (全2回+即日メモ) <乗り日:2022年11月18日(金)~19日(日)>
即日メモ: 思うにまかせぬ、久々の自転車旅
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Part2: 海岸風景を堪能、そして焼津にたどり着く/td>