新型コロナのせいで、使わずに来た宿泊系の株主優待券。もったいない。なにせ期限が6月末日までだ。
そこで、期限内に、ちょっとした仕事に絡めて大阪に2泊する形で使うことにした。
▼ その小旅行?の顛末
「仕事に絡めて」と書いたが、仕事はオマケで、本当の目的はカレーだ。
さて、初日の金曜日。退勤した私は、予約しておいた大坂天満宮付近のホテルに向かう。職場も大阪の中心街なので、近い。ブラブラ歩いていく。
このあたり、稀に仕事で足を運ぶことがあるが、ゆっくり町を見る機会はあまりない。
ゆるゆる散歩気分。仕事中とは異なる目線で街並みを眺めると、小ぶりで年期の入ったオフィスビル・・・というか昔ながらの呼び名「雑居ビル」といった方がしっくりくる・・・が所狭しとみっしりと立ち並ぶ、昭和のビジネス街といった雰囲気。
夕闇迫る郷愁の街。なんか、いいね。
そんなビル街の一角に、これまたノスタルジックな雰囲気の、ちいさな看板を見つけた。
看板には「モリ商店」とある。
黄昏の街角、店内から漏れるオレンジ色の灯火に誘われて、ドアを開ける。
席につこうとして、まず目に入ったのが、この椅子。
おっ、これは「学校の椅子」だな。
そして横を見ると、これまたなつかしい「図工室の椅子」だ。
これだけで、もう楽しい。
さて、メニューを見ると「チキンカレー」が筆頭格のようだ。晩飯なので、まよわず大盛で注文(ついでにアイスコーヒーも)。
そして出てきたのがこの一皿。
ほう。見た目はポップな印象だ。
しかし、一口食べてみると、ふむっ、深い酸味のあるシックな味わいじゃないか。
グツグツ煮込まれた感のあるルーは、意外とサラッとしている。
ガッツリなチキンにくわて、煮込まれたもやしなど、バラエティに富んだ付け合わせの野菜が、シャキシャキと味わい深い。
小鉢でついてくる、大きめカットの野菜ピクルスも存在感抜群。
オフィス街だけあって、大人の味わいなカレーだな。
かわいい学校系インテリアを見て、まったり甘口カレーかな~と想像していたが、良い意味で裏切られた。
おそらくランチタイムには混みあっていることであろう。
カレーをめぐる近場旅の第一弾として、美味しいカレーに出会えて幸先グッド。