年老いた親の手術の付き添いとして、仕事の休みを取り、西神中央の大病院へ。
といっても、コロナ禍の今、付き添いといっても、昨日から入院済みの当人とは一瞬顔を合わせただけ。後は手術室横の待合室でひたすら待機。
本を読みながら、ぼーーーーーーーーーーっと過ごすこと3時間。手術が無事終わったことを告げられ、解放されたのが14時前。
ふう、待ち疲れた。そのうえ、院内は飲食禁止のため腹も減った。ここは、カレーを食べて、シャキッとしようぞ。
はて、しかし。
Googleマップで「カレー」と検索しても出てくるのはCoCo壱番屋のみだ(←あまり好みじゃないんだよね・・)。
しかし、それでだけで諦めるのは早計というもの。
私は知っている。喫茶店やうどん店など、いろいろなところにカレーは潜んでいることを。
そして見つけたのが、旧西神そごうの最上階にある「CO・CO・RO」というカフェ。
2000年のそごう経営破綻に端を発する、全国そごう大量閉店の中、タフに生き続けた西神そごう。しかし、2020年8月31日、惜しまれつつ閉店。
その後は一時ビル全体が閉鎖されていたが、なにせ地下鉄ターミナル駅の「準駅ビル」だ。しばしの休眠の後、そごう時代からのテナント店を中心に「西神中央ショッピングセンター」として、1階の食品フロアのみ暫定的に営業を再開
・・・と認識していたが、最上階(5階)も営業再開してたのね。この日初めて知った。
その5階の「CO・CO・RO」というカフェに、カレーがあるらしい。
2~4階クローズのため、エスカレーターは閉鎖されている。
経路はエレベーターのみ。そんな隔絶している最上階までやってくる客は、果たしているのだろうか。
そんなことを考えつつ、お店に入ると・・驚いた。
なんと、ほとんどのテーブルが埋まっているではないか。
おそらく、西神そごうが元気だった時代からの固定ファンがいるのだろうな。
さて、肝心のカレーである。
入口のメニューパネルが推している、「牛ほほ肉入りカレーライス」を、サラダ・ドリンク付きのセットで注文。
席に着き、カーブしながら奥へと伸びていくユニークな店内空間を眺めているうちに、カレーセットが到着。
カレーはこじゃれた船形のお皿に、かわいらしく盛られている。
ルーの上には、ドライレーズン、そしてフライドオニオンが散らされている。
ふむふむ。いかにもカフェ飯といった雰囲気だ。
そのため、量は少な目。
しかし脂身ぷゆぷゆのビーフほほ肉がたっぷり投入されている。
しっかりと味がしみ込んでおり、甘口のルーに合うね~。
また、セットのサラダは紅芯大根とリーフをメインに、ビーンズ&コーンが散らされたカラフルなもの。
カフェ飯ゆえ、福神漬等の付け合わせはないが、ドレッシングの酸味が効いたこのシャキシャキサラダが良いアクセントになってくれる。
最後は、シロップをたっぷりと入てデザート化したアイスコーヒーでしめくくる。
胃袋がスパイスで満たされ、元気ができてた。
こういうカフェ飯カレーも、いやいやどうして、侮りがたい。